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オスグッド病の原因と症状・治療方法についての解説

◆オスグッド病の対処法・処置法

◆成長期に発生する独特の障害

 オスグッド病は成長期の子供に多く発症する障害です。

 オスグッド病は痛みの発生部位も「膝の下部部分」という成長痛障害の中でも独特の特徴があります。
 これは脛骨付着部位に繰り返し負荷が加わることによって発症するオーバーユース形障害です。

 オスグッド病の痛みは、運動開始時などに良く見られますが、運動を続けると痛みがひいていく傾向にあるのも大きな特徴です。

 発見がおくれると、最悪、「疲労骨折」に繋がる可能性もありますので軽視出来ない障害のひとつです。

 但し、症状がどれほど悪化を招いても、基本的に手術などに踏み切って治療を行うケースはほとんどありません。

 オスグッドシュラッター病を発症する時期は、ちょうど子供の成長期にあたり身長が大きくのびる時期でもあります。

 このような時期に手術療法を取り入れるようなことは滅多になく、治療の基本は保存療法と呼ばれる治療法を実践していくことになります。

◆オスグッドの症状

 オスグッド病の症状の特徴は膝の下5センチ程度の部分近辺に痛みを伴うという痛みの誘発部位に独特の位置を示す特徴です。

 更に下部に痛みを感じるケースでは、オスグッドと平行して疲労骨折の可能性も検討しなくてはいけません。

 独特の部位に痛みを生じることから診断は比較的容易です。

 オスグッド病は早期の治療の実践によって、回復もはやくなります。

 適切な処置を行なえば、2週間から4週間程度の期間で復帰が可能です。

オスグッドの治療方法についての解説

◆オスグッドの治療期間

 オスグッド病の治療の基本は、何よりもまず安静です。

 安静にしているだけで、大半のケースは炎症が収まり痛みも徐々に治まっていきます。

 10代後半になると、オスグッドによる痛みを発症することはほとんどなくなり、その痛みも自然と消えていくのが通常です。

 また、20代ではオスグッドになる確率は一気に下がり、逆に関節障害などの大型の怪我の発症率が高まるようになります。

 これは筋力に形成に伴い、関節への負担が増大する事が要因です。

 オスグッド病は、成長期特有の疾患としてとらえられているのはこの為です。

 病院の診察では、その特有の痛みの部位からすぐにオスグッドの判断がなされます。

 それほど成長期特有の特徴のある疾患です。

 痛みがあまりにも強い場合は、内服用の抗炎症剤の使用を検討することもありますが、これはごく稀なケースであり、治療の基本は本人の自然治癒力に頼ります。

 また運動制限は加わりますが、オスグット用のサポーターやオスグッドバンドなどの装具を利用し痛みの緩和、炎症の悪化を抑制する治療方法もあります。

◆シンスプリントとの類似性

 オスグッド病の症状に非常に類似する疾患のひとつに
●シンスプリント
 があります。

 このシンスプリントはオスグッド同様10代の成長期の子供に多く発症する障害で、痛みの発症部位に関しても、

●膝の下部

 が痛むという独特の部位までも似ております。

 診断としては、オスグッドよりやや下部の脛の内側部分に圧痛を認めるか否かをチェックし判断しますが、素人目には判別しづらい疾患と言えます。

 シンスプリントに関する解説を加えましたのでご参照としてください。

◆オーバーユースとは?

【オーバーユースとは?】

 オーバーユースとは、使いすぎによって患部に炎症症状を引き起こすことです。

 オーバーユースシンドロームとして有名。

 日本では使いすぎ症候群として知られております。

 練習熱心な子供に多く発症する傾向にあり、トップアスリートの大半はこのオーバーユースを一度は体験している傾向にあります。

 子供の場合は特に自分で運動制限を加えることは難しいため、ある程度症状が進行してから膝や足関節、股関節の障害を確認するケースもあります。

 またオスグッド病の場合は、運動をある程度は行える状態が続き、ある日突然歩けなくなるような痛みにまで進展していることに気づくケースもあります。

 オーバーユースシンドロームの治療の基本は安静ですが、使いすぎ症候群に陥る前の治療やストレッチなどによる予防が大切になってきます。

◆オスグッドバンドを過信しないこと

 オスグッド病を発症すると普通に走り回ることが困難になります。

 これは腱の脛骨付着部位に炎症が発症しており、膝の曲げ伸ばし動作をする際に、炎症部位に痛みが走る為です。

 スポーツなどを実践中の子供の場合は、足を引きずるなどの動きが顕著に見られるようになります。

 しかし大会などがありどうしても出場しなければならないような場面もあるでしょう。

 このような場面では、オスグッド用の装具を利用することも検討してみましょう。

 オスグッドバンドは膝下に装着するタイプのものが主流で付着部位への引っ張りが抑制される為、痛みは驚くほど軽減します。

 しかし、同時に考えるべきことは、動きが抑制されるということは運動パフォーマンスの低下も同時に招くと言うことです。

 オスグッド用の装具にはサポータータイプのものやベルトタイプのものがありますが、最も効果が高いのはオスグッドバンドです。

 但し、どれも一時的な応急処置手段にすぎず治療の根源とはなりません。

 炎症が激しすぎる場合などにも装具を利用するケースがありますが、この場合もやはり応急処置的な手段です。

 やはり治療の基本は安静に保つこと。

 子供の自然治癒力は想像以上に高い為、炎症部位の回復も早くすぐに競技へ復帰できるようになるでしょう。

 しかし、競技を行えばまた炎症が再発する可能性もあり、治療には今期が必要となる疾患であると事前に把握しておく必要があります。

◆リハビリ期間に行うべき2つのポイント

 オスグッド病を発症してしまった際のリハビリ期間に行うべきポイントは2つあります。

 そのひとつはストレッチです。

 ストレッチは、筋肉を伸ばしたり関節の可動域を広げる為のものと思われがちですがストレッチの効果はそれだけではありません。

 実はストレッチには筋力に刺激を加え、筋力の急速な低下を抑制する働きもあるのです。

 正しいストレッチを毎日継続的に続けるとストレッチだけでも以外にも疲れることがわかります。

 これは、意識的に日常生活の範囲を超える刺激を加えている為です。

 ですから、治療期間中のストレッチ運動は積極的に行いましょう。

 次にもうひとつのポイントは、しっかりとした栄養の摂取を心がけることです。

 オスグッドは成長痛とも呼ばれるように成長期の子供に多く発症する膝の障害です。

 このオスグッドを発症後に大きく身長が伸びる傾向は今も昔も変わりません。

 この身長が大きく伸びる時期に栄養素が不足していると、本来伸びるはずであった身長を失うことにも成りかねません。

 特に意識的に摂取したい栄養素は「たんぱく質」です。

 身長と言えばカルシウムと思われがちですが、日本人の食事ではたんぱく質が圧倒的に足りていません。

 筋肉や皮膚など様々な部分の原材料となっているたんぱく質は、この成長期の子供の場合、体重の2倍(グラム)摂取したいものです。

 40キログラムの子供であれば、たんぱく質摂取量の目安はざっと80グラムとなります。

◆成長痛と身長の関連性はあるのか?

 オスグッド病は成長痛の代表ともいえる非常に発症確立の高い障害です。

 大半の子供は膝まわりの痛みを徐々に覚え、その後足をひきずるようなしぐさを見せ始めます。

 そして病院に行って見るとオスグッドだね。

 と診断されるわけです。

 この成長痛を発症すると、身長が伸び始める。

 という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは本当でしょうか?

 実はこの話はほぼあてはまる。いわゆる、オスグッド病を発症後に急激に身長が伸びる子供が多いという特徴が見受けられます。

 成長期は男性と女性で異なる為一概にオスグットと身長を関連付けることも難しい話ではあります。

 しかし、やはり男子の場合は、オスグッドが発症する年齢が成長期のスタート段階であることが多くあります。

 女子のオスグッドも同様ですが若干発症年齢が早いこともありますが、これも女性の方が成長期にはいるタイミングが早いからかもしれません。

 また、身長が1年間で10センチ近く伸びるのもこの第2次成長期ですが、オスグッドを発症した子供は、その直後から急激に身長が伸び始めることが多いのも事実です。

 あくまで傾向の範囲であり、医学的な解明がなされているわけではありませんが、このオスグッドの発症時期と成長期にあたる時期が重なっているという事を考えると何も不思議なことではなく、逆にオスグッドが見つかった場合は、

 「これから骨がどんどん伸び始める時期にはいったんだよ」

 と伝えてあげても間違いではないでしょう。

◆再発対処と応急処置治療の継続について

 オスグッド病の治療は何よりも根気が必要です。

 これは運動の繰り返しによって痛みの軽減と再発を何度も繰り返しやすい障害であることがひとつの原因にあります。

 痛みが再発した場合の応急処置治療としては、やはりアイシングを最優先し行います。

 次いで炎症症状が激しい場合にはステロイド系の抗炎症剤を使用し治療していくケースもあります。

 再発時はしばらく運動を控え、また痛みがひいてから運動を行うという繰り返しとなるのは誰もが経験することですから、根気良く治療を継続的に行っていくことが重要です。

 尚、痛みが強くなってきても運動選手の場合は、競技からなかなか離れようとしないので、多少厳しい管理が必要となる点を把握しておきましょう。

◆オスグッドによる後遺症発生の可能性

 オスグッドシュラッター病を発症した子供は膝を引きずるように歩きだす独特の症状をもつ成長痛とも呼ばれる疾患のひとつです。

 幼少期にオスグッドを発症するのは小学生の中学年以降に多く見られます。

 中学生の場合は1年生~2年生に多く発症しますが、この時期にクラブ活動や部活動などで痛みを抱えながら運動を継続し続けた場合は最悪の場合、患部に後遺症を発症するケースがあります。

 この後遺症の原因は患部をかばうことによって他の関節や骨格筋にダメージを及ぼすケースと、骨端部分に異常を発症するケース、そして骨との付着面が遊離したまま戻らない状態を放置した場合などです。

 運動の制限によって通常はこれらの後遺症を緩和、予防することが可能ですが、スポーツ競技によっては大会が続く時期などにオスグッドバンドなどを使用しながら無理やり痛みをこらえて乗り切るようなケースもあります。

 本人が仮に同意の上であったとしても、あきらかに痛みが大きいと判断される場合は後遺症などの将来性も考慮し、出場を断念するという決断が必要な場面もあることを理解しておきましょう。

◆ストレッチによる柔軟性アップは侮れない

 オスグッドを発症する子供は比較的柔軟性に乏しい子供が多い傾向にあることが近年になって徐々に解り始めてきております。

 これは牽引される脛骨への付着面につながる筋肉及び腱組織の柔軟性が乏しいことからより強い牽引となり負担を生じている可能性があるためです。

 その為、ストレッチの継続によってある程度の範囲で症状の緩和や発症の予防を行なうことは可能であると言えます。

 尚、既に発症後であっても痛みの発症しない範囲で静的なストレッチを行なうことが薦められております。