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腎臓の尿細管の構造・働き、再吸収のまとめ

◆尿細管の機能・働き・再吸収

◆尿細管の構造について確認しよう

 尿細管の構造について確認しよう。

 一般的に言われる尿細管とは、
●近位尿細管
●ヘンレ係蹄
●遠位尿細管
 の3部位で構成されている尿細管を指す。

 エネルギー代謝や、誘発性代謝などによって代謝された産物やミネラルは血液中に含有され体内を巡る。

 この体内を巡っている血液から一部は糸球体と呼ばれる組織によって濾過される。

 濾過されたアンモニア、尿素、ミネラルなどは一旦、尿として原尿に排出され尿細管を通過する。

 この際、各部位の尿細管によって多くのミネラルや栄養素が再吸収され再度血液中に戻っていく。

 尿細管で再吸収された成分は、集合管へつながり更に再吸収が促進され実質的には多くの成分が排出されずに体内へ血液を介して戻っていく。

◆腎機能とカリウムの関連性

【腎機能とカリウムの関連性】

 腎機能が低下するとカリウムの排出が上手に出来なくなり、体内のカリウム濃度が高まることがある。

 このような腎臓の疾患が要因となってカリウム濃度が向上する障害を高カリウム血症と呼ぶ。

 「野菜をたくさん食べよう!」

 これは野菜にはビタミンやミネラルそしてカリウムが豊富であることが上げられる。

 しかし腎機能障害がある場合は、この野菜の摂取を控えなくてはならない。

 カリウムの血中濃度が安定するまでは、食事療法を中心に治療を行うが尿細管そのものに障害がある場合は腎不全などの障害も検討し治療を行っていくことになる。

◆腎臓の尿細管障害について

【腎臓の尿細管障害について】

 腎臓の尿細管が何らかの要因によって障害を受けた際に血液の酸塩基平衡が酸側に傾く生涯を尿細管性アシドーシスと言う。

 尿細管性アシドーシスでは、糸球体に近い近位尿細管において重炭酸イオンの再吸収がなされない場合におこるアシドーシスを近位尿細管性アシドーシスと呼ぶ。

 対して、糸球体から遠い遠位尿細管に分泌障害や細胞の壊死が発生することによって、水素イオンを体外へ排泄できなくなるアシドーシスを遠位尿細管性アシドーシスと呼ぶ。

 どちらのアシドーシスも尿細管障害が発症要因となって酸塩基平衡が傾く為、尿細管障害の発症原因を突き止めることが重要となる。

◆アンモニアの働き

【アンモニアとは?】

 アンモニアは、アミノ酸分子がエネルギー代謝の代謝産物として分解された際に生じる窒素化合物のこと。

 アンモニア(NH3)は強い毒性をもち嗅覚に与える刺激も強い。

 この毒性は人体内の肝臓器官で分解され尿素へと変換される。

 肝機能が低下すると、このアンモニアの分解が肝臓で十分に行われず、体内に蓄積した毒素によって意識障害や麻痺症状を起こすこともある。

◆アシドーシスとは?

【アシドーシスとは?】

 我々人間の体内を流れている血液。

 この血液の酸塩基平衡は常時pH7.4となるように自動調整されている。

 しかし、何らかの要因によってこの均衡が崩れ酸塩基平衡が酸側へ傾こうとすることがある。

 この酸塩基平衡を酸側に傾かせようとする働きにある状態のことを医学的にアシドーシスと言う。

 腎臓器官では腎臓の尿細管障害を発症しているケースでアシドーシスが確認されやすい。

 尚、腎臓の病気を確認する場合はクレアチニン検査が有効。

 クレアチニン検査数値の基準の範囲内であれば問題ないとされるが、尿細管に障害が確認されるケースでは数値に上昇が見られることも多い。

 更に詳しい検査が必要な場合はクレアチニンクリアランスなどを測定し原因を見極めていくことが重要となる。

◆カリウムとは

【カリウムとは?】

 カリウムは数多く存在するミネラルの一種。

 あまり耳にしない成分ではあるが、生命を維持する上で非常に重要な役割を果たしている。

 細胞の内部に最も多く含有しているイオンもカリウムである。

 体内のカリウムの分布は、筋肉などを構成する蛋白質の細胞内部におよそ90%が存在し、細胞外部に存在するカリウムはごく微量であることが確認されている。

◆カルシウムとは

【カルシウムとは?】

 カルシウムは誰もがよく耳にする最も親しみ深いミネラルのひとつである。

 代表的なカルシウムを含む製品と言えばやはり牛乳。

 成人男性の人体にはおよそ1キログラムのカルシウムが貯蔵されている。

 その中でもカルシウムの約99%は骨の内部にあり、カルシウムが付属した際は骨の細部に貯蔵されているカルシウムを使用する。

 成長期の子供の場合、カルシウム成分が不足すると、骨の中のカルシウムが血液中に溶け出てしまう為、骨を成長させる為のカルシウムに不足を起こしてしまう。

 これは身長にも大きく関与し、実際食料がほとんどなかった第二次世界大戦後の日本人の平均身長は現在よりも約20センチ程度低かった。

◆遠位尿細管とは

【遠位尿細管とは?】

 原尿を運ぶ際に通る管を尿細管と呼ぶ。

 腎臓で濾過された原尿は1日150リットルにも登る。

 遠位尿細管はその一部でヘンレ係蹄(ヘンレのループ)を経た原尿が通る。

 糸球体から最も遠くに位置し集合管へつながる。

 再吸収された成分を血中へ再放出する。

◆近位尿細管とは

【近位尿細管とは?】

 原尿を運ぶ際に通る管を尿細管と呼ぶ。

 この尿細管は、近位尿細管⇒ヘンレ係蹄⇒遠位尿細管の3つ部位で構成されている。

 近位尿細管はその一部でヘンレ係蹄(ヘレンのループ)へつながる。

◆ヘンレ係蹄とは

【ヘンレ係蹄とは?】

 尿細管の3部位の中間に当たる部位。

 水とイオンを尿から再吸収する。

 ヘンレのループとも呼ばれ、下行脚⇒細い上行脚⇒太い上行脚を通り遠位尿細管へつながる。

 尿細管の主な役割は栄養成分のリサイクル、これがいわゆる再吸収に当たる。

 腎臓の主な機能は尿の排泄と思われがちであるが、尿として実質排泄されているのは腎臓から糸球体包に染み出てきた現尿の10%以下である。

 その為、現実的にはこの腎臓の再吸収システムが腎臓の最大の役割と捕らえることも出来る。